自転車雑貨FLIP&FLOP 9周年を迎えて
2020年12月7日
今年も今日がやってまいりました。
12月7日、【自転車雑貨FLIP&FLOP】がスタートした日。フリフロのお誕生日です。
この日は今まで歩いてきたフリフロ人生を大きく振り返る一日になっています。
しかし今年は色々と振り返ろうと思っても、【コロナウィルス】のワードが頭にこびりついており、すさまじい一年であったとに胸が締め付けられる思いです。
人生を歩む中で、歴史に残る一年であったことは間違いなく、フリフロの歴史にも【コロナ】は刻まれることでしょう。
世の中が大変な事態に陥り、世界が混乱し、日本が、人々が、そして私達も、お店も、家族も、個人レベルで様々な環境の中でウィルスは私たちを蝕んでいきました。
コロナウィルス感染症拡大により、自転車の需要は高まりをみせました。それは世界規模であり現在はパーツメーカーの製造が間に合わず、今は自転車を組み立てることが出来ないメーカーさんも出てきております。例年、十分に在庫がある時期に在庫がなく、長いものでは6カ月先の入荷待ちという事態になっているモデルも、当店ではあります。欲しいモデルがすでに完売。驚きを隠せないお客様がいらっしゃいました。またかなり長期的に自転車をお待ちいただいておりますお客様もいらっしゃいます。
クリスマスを目の前に、子どもの自転車の入荷遅延が起きてしまい、今年フリフロはサンタのお手伝いを十分にできていません。とても悲しいです。
緊急事態宣言中の当店では、保育園が休園になった娘がお店の奥で泣き叫ぶ声が聞こえる中で営業を続けました。
フリフロのお店に立っている私はフリフロのお店の人であり、お客様に必要な自転車を丁寧にご案内することが私の使命でもありました。しかし、親として何をしているのかわからない毎日でした。
感染をさせない配慮のため、アポイント制を導入した夏。フリフロらしさが少しかすんでしまったように感じました。誰でも好きな時にお店に来ていただきたい。そう思いました。
交流会の中止。会いたい仲間に会えない、時間を共有できないもどかしさに襲われました。
なんでもない時に涙が流れました。心と体が疲弊しているのだとその時に気づいたように思います。
色々な矛盾と葛藤の中で、正解が何かもわからずにただひたすら歩き続けた数か月でしたが、目を閉じたときに浮かんできたのは、今まで私がとても大切にしてきたお客様の数々の笑顔でした。
オンラインストアでお送りした自転車、とてもお待たせしたのに『ありがとうございました!!大切に乗ります。お体大切にしてください』とメッセージをくださったお客様がいらっしゃいました。
当たり前のことが当たり前でなくなってしまったけれど、お客様が私の支えになったことは言うまでもありません。
だから思うのです。当店を訪れていただくお客様に少しでも笑顔になっていただけるようなお店作りをしようと。それは例年より強く強く思いました。
私達は自転車雑貨FLIP&FLOPとして、当店を訪れていただいたお客様に少しでも笑顔になっていただけたのだろうかと自問自答の日々です。私たちが社会に向けて出来ること。些細なことでも一つ一つ取り組んでいくことで明るい未来を見ることが出来るのではないかと思っております。
立場が違えば辛さや不安はみんな違います。だから私はお互いに優しさで補い合えるそんな繋がりがいいと思います。私はそうしたいと思っています。心までウイルスに蝕われないように。やはりこんな時ほど人と人との繋がりが大切です。
本当につらい時に人との繋がりに救われるものです。フリフロもいつもそうやってお客様に支えられてきております。先日、学校の宿題の課題で当店について調べてくれたかわいいお客様がいらっしゃいました。彼の日常に少しフリフロがあるのだと思ったら嬉しくてまた少し涙が出ました。
今年はこんな思いから、日頃ご愛好頂いております皆様により強く感謝の気持ちをお伝えしたく思っております。
いつもフリフロをご利用くださいましてありがとうございます。
どんな状況でも、自転車のある生活の中で笑顔が出るひとときのお手伝いがこれからもさせて頂けたらと思います。
10年目に突入です。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。
またこの場を借りて、コロナ第三波の中、命を守る医療従事者の方、日常を守るお仕事をされてる方へ感謝の想いを伝えさせていただきます。
乗り越えましょう!!未来は明るいはずです!!
自転車雑貨FLIP&FLOP
代表取締役 中太 理貴
SHOP店長 中太 愛
2020.12.7